0019-10-17

ひたすら休養


休みだったのでひたすら寝て過ごした。
じわじわと回復してきた。咳と痰と寒気が減退。
このまま明日も持ち直してゆくなら、再上昇も多分大丈夫かと。休養できてよかった。

・今シーズン初めてストーブ点けた。例年より1ヶ月近くも早い。あまりの暖かさに泣いた。

・寝る時にはシャネルNo.5しか身につけない俺だが、かつてないくらい風邪が長引くので
 パジャマ用にスウェット上下買った。裏起毛仕立てというのはホント神のスキル。考えた人は偉い。
 あまりの快適さに泣いた。
 それはそれとして、スウェット買ったはいいけど、上がMで下がLという選択を行い、帰宅して着てみたら
 ジャストフィットだったという自分のピザ振りに腹が立つ。最近痩せてきたとはいっても所詮この程度

・妹からもらった牛蒡の醤油漬けがとても美味い。そのままおやつにもなるし、細かく切って
 お粥にまぶしてもグー。

・某電器店の楽器コーナーで、ホームキーボードやエレピをいくつか試奏して遊んでいたところ、
 ドローバーがある機体を発見。嘘だろう?と半信半疑で近寄り確認してみると、紛れも無くオルガンのそれ。
 何考えてるんだ・・・と思ったが、スズキ楽器製品なのだった。
 ご存知の通りスズキ楽器はハモンドのライセンスを取得しており
 (当初は日本における一代理店だったと思うのだけれど)、そうすると・・・所謂ハモンドオルガンと、
 スズキ楽器の主力である教育楽器との歩み寄り地点が、これではないかと思われる。
 品名は「ハモンドJr.」。体裁は一般的なホームキーボードそのもの。ありがちな各種楽器音も
 プリセットで入っている。でも・・・どんな層をターゲットにしているの?判らない。
 売り場を一瞥するだけで、ヤマハやカシオのそれが沢山あり、明らかにそっちの方がいいのだ。
 価格も機能もデザインの洗練度も。
 このように色々あるなかで上記「ハモンドJr」を選択する人は、悲しいかなほとんど居ないと思われる。
 唯一、このドローバー、そしてレスリー機能(!!!)がアドバンテージなのだが、それだけを売りにするには
 ターゲットとなるファミリー層や電子オルガン経験者(・・・だいたい20代以降の女子なんだろうな)にとって
 魅力が少なすぎる。鍵盤数・プリセット音色・デザインが他社同傾向商品に比べ見劣りするのだ。
 「ああ~商売っ気無えなあ」「ちょっと朴訥にすぎやしねーか」と微苦笑が出てしまう。
 設計上はすごい英断だと思うよ。これを企画した社内の人、ほんと偉いと思う。
 ホームキーボードにハモンドオルガン機能をマウントするなんて、しかもスズキハモンドのブランドで
 それをやるなんて、まさにコロンブスの卵的発想ですよ。言われてみればいかにもありがちだが、
 それまで誰も思いつかなかったニッチだもの。
 肝腎のオルガン機能は、中々優れていると感じた。外部スピーカで鳴らせば、
 一昔前のデジタルシンセでのオルガンなんかより、ずっと良いだろう。
 俺は試奏して、その音色のクォリティにびびった。
 「これ普通にライブで使えね?」とさえ思った。まあ鍵盤数が少ないから使い道に乏しいけれど。
 レスリー機能がまた、かなりに良くて。こんなのってあるか?家庭用機だぜ?
 
 だから、とっても残念だ。
 上記のように、ホームキーボードとしての基本性能がやっぱり他社製品と比べると、アレなのだ。
 
 そんで、6万円もするのですよ。
 上記要素を考えると、イマイチなホームキーボードとしては高い。
 ハモンドオルガンとしてなら、もう好きな人はみんなノードリードとかコルグのオルガンとか、
 あるいはドマニアならB3とかC3とかを既に買っちゃってるであろうから希求力に乏しい。
 音源として割り切ろうにもMIDI付いてないw。これは痛い。
 とすると、シャレで買う人か、教育楽器として小学校か幼稚園に無理矢理買わせるwという
 スズキ楽器の長年にわたるコネクションを利用するか、どっちかしかないとさえ思える。
 かように「発想はすごいが使い道が無い悲運の機種」になる事が、この時点で確定してしまった。
 ギャンみたいなもんですか?
 新機種なのになぁ。
 残念だ。オルガン好きとして残念に思う。

所謂「いいめも」問題で公式ブログがえらい事になっているが、俺の考えは明日以降にまとめて。

・「炎628」というキッツイ戦争映画を見て、身も心も弱った。「観る臨死体験」そのもの。
 はっきり言って「フルメタル・ジャケット」の狂気と「火垂るの墓」の救いの無さを足しっぱなしにして
 「ブリキの太鼓」のうすら寒い虚無感も振りかけたらこうなるという感じです。 いや、それを10倍くらいした感じか。
 全然お奨めできません。でも一生に一度は観るべきだと思います。体調良い日にな。
 ハリウッド映画と違って硬派だから、エンターテインメント性は皆無です。
 引きの要素は一切ありません。ただただ押してくる。もう沢山だと思っても終わってくれません(泣)。
 

 旧ソ連映画なだけに徹底してナチスドイツを暴虐非道に描いているのだけれど、
 「ナチに限った事じゃなく、どこの国のどんな軍隊でも本質的に同じなんだ」
 
という事がよーく判ります。だってソ連軍の蛮行は世界中に知れ渡ってるわけだしな。
 我が国でも引き上げ時とかシベリア抑留で地獄を見た方がまだまだ存命してるわけで。
 ボスニアでもヴェトナムでもベルリンでもコンスタンティノープルでもサマルカンドでもカルタゴでも、
 いつもいつもこんな調子だったのだという、普遍的な事実に否応無く気付かされます。キッツイです。
 それはともかく、ああ~俺も従軍したらこんなキチガイになっちまうのか~ヤだよう~
 あまりに酷い描写が延々と続くのだが、観る側の情緒を麻痺させない造りになってます。つらい。
 主人公少年がこの世の辛酸を全部味わうのですが、いっぺんたりとも泣いたり喚いたりせず、
 感情を殺しきった「もう半端な感情なんて削ぎ落としました」という顔しかしない事が怖い。
 子供なのに、どうみても老人の顔になってるんだよ!眼には虚無しか映ってないよう~
 
他にも虐殺暴行強姦とかてんこ盛り。
 で、そういう
 極限の蛮行を行う兵士の大半が、もう心から楽しそうにゲラゲラ笑ってるんだよ。
 エンジョイ&エキサイティングですよ。
 もうノリノリなわけですよ。この人でなしが。
 でも、従軍するとこうなっちまうのか・・・笑えねえよ。
 ゲロ吐きそうでした。なんで映画見るのにこんなにつらい気持ちにならなきゃいけないんだとさえ思える。

・それとは全然関係ないが、ラヴェルの「ボレロ」ってほんと良い曲だな。ほんとに関係ないが。
 久々に聞いて痛感した。「愛と悲しみのボレロ」借りてこようかなあ。

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