0019-10-13

鈍器

特に意味はないが
"Who Loves The Sun"Velevet Undergronud
"Needle In The Camel's Eye"Brian Eno
"shadowland"Autechre
"Season of the witch"Donovan

是非上記いずれかを爆音でかけながらお読み頂きたい。今日一日はこんなグネグネした気分。

うなされながら終日寝ていたらどうにか熱だけは治まったみたい。
ああ~キツかった。
しかしまだ喉痛い。飴玉って神の食い物。
鼻詰まる。にも関わらず鼻水が噴出。どっちかにせえや。
ティッシュ消費量がすげえ。枕元がどくだみ荘みたいになっています。
だるい。
おかゆ作って食ったが味しない。

寝たり起きたりしてる間にセーター洗った。
洗う前より毛玉とか綿埃が5倍くらい付着して怒り心頭に達した。
寝ながら「グリュフォンの卵」(マイクル・スワンウィック)半分くらい読んだ。

夜、どうにか起きられるようになったので、ふと思い立ち、
「最近あまりにも寒いな」と、当座のアウターを買いに外出した。
今日は趣味はあんまり考えず、とにかく防寒性と軽さを優先させて、ウィンドブレーカを買う事に。

※なぜウィンドブレーカかというと、本当にクソ寒い真冬用のウールコート等は
 既にけっこう揃っているからなのだった。今時分の端境期用の軽いものを切らしていた。


あまりDQNぽくない形(←重要)のものがあったのでお買い上げ。珍しく黒を選んだ。
あとニットベストも2つばかり買う(最近ふつうのテーラードシャツ着る事も多いので)。

帰宅してウィンドブレーカのタグ見たらナイスクラップだった。女物だったのか。
まあいいか。あと腹ポケットが無い事に若干割り切れない。デザインし過ぎじゃないのか。
とはいえ、割と気に入ったので、予定変更して1シーズン着倒す事に決めた。

ま、それはいいとして。
帰途ドンキホーテに久し振りに寄った。理由は水とかお茶とかが安いから。
いや~夜のドンキはホントDQNばかりだったぞ!忘れていたけど本来そういう場所だよな。
そこで、今買ったばかりのものとあまり変わらない安物ウィンドブレーカが沢山あって凹んだ。
俺はこのレベルなのか・・・。
ウィンドブレーカに限らずジップアップとかトレーナーとかジャージが沢山。当然だけど。
そこで考えた。

カジュアル~スポーツ~アウトドア系統の服が、割とかっこいい位置に浮上してからもう10年以上経つ。
ドンキに氾濫するあたりで、本当の裾野に達した感はあるけれど、大筋としてはそんな感じだよね?
そもそも最初藤原ヒロシやいとうせいこうが威張ってadidasを着ていたのが86年だ。
当時はDCブランドブームへのアンチという位置だった(既に歴史的過去)。
この時点で「高:DC」←→「安:adidas」。
その後DCブランドはバブルの悪印象を払拭しきれずに退潮、トータルでどこのブランドがどうこうより
用途別に一人の人間がクルクルと意匠を換える、という方向にシフトしたように思うのだ。
それ以前だと「ゴルフにはニッカボッカ、ラグビー観戦にはスタジアムコート」という、大マジで石津謙介先生的価値観がちょっとだけあったのだ。本当だ。少なくとも服に命懸けてる人はそこまでやっていた。
DC期以降はなしくずし的に渋カジ(笑)が席捲し、そこで所謂トータルコーディネートという概念は消えた。
同時に、「高い←→安い」という安易な選択肢も消えた。
元渋カジの元若者たちは「スーツは適当なとこで、私服はGAPその他で済ませる」というところで落ち着いたんだと思う。

渋カジと渋谷系は、どっちもプレッピーファッションを基調としていながらも、前者はモッズ→ヌーベルバーグ映画からの引用、後者はロッカーズ→バイカーズ→HIPHOPも混じる→ヤンキーというお手本に従い、数年を待たずして、似ても似つかぬ方向へ展開していった。本当だ。俺はその過程をつぶさに見てきたぞ!江口洋介や東幹久の出自を想起されたい。ああいう事ですよ!。
渋谷系→「アートスクール系ニューウェイヴ少年少女の心のよりどころ」
渋カジ→「ビーバップはさすがにどうかと思うのでアップトゥデイトなヤンキーを目指す→ならギャングスタか?」
という体質の違いがあるので、これは当然の流れですわね。

で、なんだ。よく判らなくなってきたが、渋カジと渋谷系は、その後グランジで止揚されるのな。正・半・合ってところですか。もっとも、ファッションとしてのグランジは大本のシアトルではとっくに消滅してから「貧乏な若者の最大公約数」として、アウトレットものとして氾濫したのだ。アウトレット自体が90年代中盤以降の流れ。米ショッピングモール系の消費が生活レベルで初めて日本で浸透した、と。
「ショッピングモール→GAP系→フリース素材の発見→ユニクロへ」という話もあるけど、ここに触れるとマジで収拾つかなくなるのでここまで。

アウトレットショップでは基本的にスポーティなものしか置いてない。少なくとも最初はそうだった。
(ユニクロで最初テーラードシャツが無かった時の事覚えてる?)
万年ネルシャツのグランジの子達のうち、穏健派(つか普通の人)はなし崩し的にアウトレット系へ、先鋭的な層は今もDOLL買うのを辞められなかったり、深夜の駅前ロータリーでスケートボードの練習したり、と二極化した。個人輸入でスニーカー取り寄せたりデッドストックのジャージ買うのはこっちの人達。その後ニュースクール以降のヒップホップ好きと合流して、俗に言う「ストリート系」へ大雑把に流れた。
そのうち一番一般性のあるのが「SMART」とかそっちらへん?NIGOが表紙になってる時期よりちょっと後あたりか。
俺はこのあたりで決定的に服を買わなくなり、ピザ化も促進されつつあったのだぁ~。

あと、ある程度年食ってくると、もうちょっと別のアウトローも周囲に出てくる。
「お店系」です。自分では始めないまでも、周囲に居たり、そういう環境に身を置いたりするとヴェルサーチとか、素肌にVネックセーター(妙にシェイプされている)とか、バイクにも乗らないくせに革パンツとか、天文学的なアホな値段のくせにひどいデザインのスーツとかの人がチラホラ増えてもきます。このへんはさすがに俺には判らない世界だが、確かに年とともに増えてくる。なにか現状に満足していないという徴なんでしょうか。どういう経緯か知りたいなあ。少しは。

えー・・・ドンキでウィンドブレーカを見て、そんで本邦DQNファッションのボリュームゾーンをちょっと考察したいと思っただけなのに脱線しすぎl。中断。
残りは気が向いたら明日以降に。

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