Someone To Watch Over Me
「ピザはピザの動向を気にしてる」とは、レコーディング・ダイエットの存在を俺に教えてくれた妹の名言なのだが、今回それを裏付けるような、ド間抜けな出来事があったので、以下軽くご紹介。
勤務先にはけっこうピザ気味の人が多い。男女年齢を問わず多い。何故かは不明。
ざっと見渡すと
・ジム級ガリ→1割
・普通ややガリ気味(ジムカスタム)1割
・普通(ザク級)→2割
・普通ややピザ気味(ガンキャノン級)→1割
・アッガイ級ピザ→1割
・リックドム級ピザ→2割
・ジオング級ピザ→1割
・ビグザム級ピザ→1割
こんな感じ。ガノタ的な形容を今考えてみた。
現在の俺はアッガイ~リックドムの中間くらいかね。という事はゴッグか。
ちびっ子だからボールという気もしてきたがどうでもいいか。
ちなみにビグザム級の人は、いつも汗を拭いているとか、陰で「まんぷく君」という仇名をつけられていたりとか、ちょっとミツカン臭を振りまいているとか(・・・)、そういう定番をキッチリ押さえている。難儀な事だ。カレーやラーメン食う時、なるべくエアコン効いた店を選んじゃうんだろ?俺とまるきり同じだ。
風呂入ろうな。あと衣類は部屋干し洗剤で洗おうな。そうすると大分違うから。漂白剤につけ置きしておくともっと効果高いぞ。とか、つい念を送ってしまう。話が逸れた。
上記におけるリックドムな男性が「Benさん…痩せましたね?」と、ある日唐突に、鋭く言ってきた。
この人はいつもルーズフィットなTシャツ・カーゴパンツ。それはいいのだが、いい年をしてピアスをしていたり、バイカーのようなドクロ指輪をしていたり、クッキリした二重目蓋がどことなくプチ整形ぽかったり(実際そうかどうかは怖くてとても本人には訊けない)、妙なチェーンを腰に提げていたり、かたくなに黒で統一していたり等々、いかにも「現状に満足していない/俺はもっとかっこよくてもいいはず!」感が満載。なんとかして見栄えを良くしようと苦闘しているのが随所に滲み出ているのだ。
「ああ~こういうところで内面の飢餓感がバレてしまって、ピザは悲しいなあ(自分もきっとバレてるんだ)」
と、つい俺は思ってしまう。やるせない。
この追加武装からするとドム・トローペンとかドワッジか。また話が逸れた。
「痩せましたね」と言われて、そこはやっぱり晴れがましい気持ちにはなるのだが、
「ええ、ちょっと。・・・効果的なダイエット方法を最近知りまして」
とつい言ってしまった。
ここで070701~ ◆EbPgECJPlQ氏のように
753 名前:070701~ ◆EbPgECJPlQ [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 07:49:35 ID:dj6TIJPA
昨日、レコダイを始めてから初めて、ダイエットをしてることを
知らない人(会社の別部署の人)に
「ちょっと痩せた?」と言われたヽ(´∀`)ノ
カロリー計算までしてると言うと気合い入り過ぎみたいな感じがしたので
食事を減らし気味にして、なるべく歩くようにしてマス
なんて言ってみた。
こういう風にサラッと言えればよかったのだろうが、やっぱり俺も肩に力が入りすぎていたのだろう、ちょっと鼻息荒く「フフ~ン俺は世界の秘密に触れたのだ~」的な妙な高揚感とともに口走ってしまった。
このときリックドム氏の目がさっきよりまた鋭くなりw、
「ビリーですか?ビリーやってんスか?」と、時節柄ありがちな推測を。
「いや、そうじゃなくて・・・もうちょっと無理のない・・・」と答えようとして
「この人に教えたくないな」
と、一瞬前まで思いもよらなかったダークな想念が俺をとらえたのですよ。
なんでまた俺はこんなゲスな利己的な事を?
以下、脳内会議開始!
↓
*************
俺が痩せたとて、彼との間に利害関係などない以上、ここでさらっとお教えして、なにか悪いことでもあるか?いや無い。
ならどうしてこんな事を考えてしまったのか自分?
「このネタは俺だけのもんだぁ」と、根拠ない独占欲がムクムクと湧いてきたのか?→そうだ。
そもそも俺はこのレコダイ、進行に従って痩せていくと、周囲からどう見られると思っていたんだ?→
「痩せたねえ~ビックリ~!」とチヤホヤされる事を夢見ていたよ!
俺ひとりがチヤホヤされたり、首尾よくダイエット成功できて、他ピザは足踏みしていやがれ~とか思っていたのか?→ああ、今はじめて思い当たったが、そうかもしれない。
でも俺、現にブログ立ち上げて同志を募ったり意見交換したり、甚だしくも2chに常駐してレスしたりしてね?→ネット越しだから/リアルとは距離を置いてるから恥ずかしくもないし、ライバルというより同志と思っていたから「自分の一番暖かい部分」がダイレクトに出ていたんだ~だから「頑張ろう」とかレス返したりしていたんだ~!うぎゃああ俺ってエゴイスト!
そうすると「リアルならライバル」「リアルで周囲でレコダイしてる人は自分ひとりでよし」と思ってるのか?→
・・・ああ、今にして判ったけど、そうだわ。
そのさらに奥の気持ちは、なに?→
「いつまでもデブと思うなよ」で看破されていた「見た目主義社会」の中で、俺のカーストがダイエット成功によって上がるのなら、同じように上がる人が多いと、相対的に俺のカーストが下がる(下がらないまでも停滞する)可能性が高いから」だ!
それは、いけないね。「いつまでもデブと思うなよ」序章21~22ページを再読しよう。
これだけ自己評価につながり、自信のもとになるダイエットだけども、当たり前だけどそれを成功させても誰かを傷つけたり、出し抜いたり、踏み台にしたり、という心配が全然無い。誰かの勝ちは他者の負けをかならず意味しない。一緒にがんばろう!がウソでなくてできるジャンルなのだ。
どうだよ?→
すまん、その通りだ。俺の勝ちイコール、この人(今眼の前に居るリックドム氏)の敗北と考えてちゃいかんのだな。
まだ独り勝ちしたいかい?→
ごめん俺。・・・もう、そうは思わないよ。
「僕にはまだ帰れるところがあるんだ」でも「おめでとう」でもいいけど、なにやらそんな気持ちに。
もうひとつ。
学生時分のテスト等でよくありがちな「どう?勉強した?」「俺全然勉強してなくて~」みたいな底の浅い牽制って、もうそんなのうんざりじゃね?「おうよ!一生懸命やったぞ!」ってそろそろ周囲に宣言してもいんじゃね?→
・・・だよな。よし。
*************
脳内会議終了(2.5秒)。
「実は食ったものを全記録というやつをやっているのですよ」から始まり、
次の休憩時間で、彼に「いつデブ」(→持ち歩いているんだわ)をポンとお見せした。
ホントに恥ずかしかったが、まあしょうがない。
パラパラと見ていただいて「一応カロリー制限という縛りはありますが、主眼はあくまで記録(略」
と簡単に説明した。
「一応これで、1ヶ月強で5kgくらい落とせました(現時点で)」
と言うと、彼の口が「おウッ」という形になった。
「こ、これどこで売ってるんですか?」
「どこでもあります。帰りに紀伊国屋に寄っちゃどうですか?」
「・・・今日買うわ」
「色々これから、情報交換とかしませんか」
「ええ・・・俺もなにか最近肝臓とかコレステロールとか大変で」
「お、俺もです!」
以下、ちょっとそういう話に。
この場はこれでおしまい。きっと彼はすぐさま買ったと思う。
いやあ、ひとつ葛藤したけどレコダイ友達がリアルで初めてできそうだ。
誘惑に勝って、ホントよかったよ。
以上「レコダイちょっといい話」でした!ご清聴ありがとうございました。うははは。
冒頭の「ピザはピザの動向を気にしてる」とは、かように俺やらリックドム氏やらは、同輩の体型を鋭くチェックしているという、そしてそれは同病相哀れむ気持ちとエゴイズムが交錯した気持ちやらが根底にあるのではないかという、そういう考察でございました、ときたもんだ。
タイトルはご存知スタンダードから。ガーシュイン先生ごめんなさいw。
0 件のコメント:
コメントを投稿