0019-12-24

巡航:62日目(12/22分)【旅情・味噌ラーメン・親切なヨシダさん】

朝/抜き

昼/(家)12:00
冷やしわかめうどん  255kcal

夕/その1(外)18:00~
ビール 中ジョッキ*1  202kcal
マグロ(赤身)*2 220Kcal
鉄火巻1本 140Kcal
タコ90Kcal
サーモン*2 220Kcal
とびっこ*1  70kcal
あなきゅう*1  100kcal
計1042kcal

夕/その2(外)19:30~
日本酒2合 380kcal
板わさ  30kcal
卵焼き  240kcal
おでん(大根*1、がんもどき1/2)  100kcal
ビール グラス*1  147kcal
計897kcal

夕/その3(外)20:30~
味噌ラーメン3/4  400kcal
ビール 中ジョッキ*1  202kcal
計602kcal

他/
野菜ジュース*1  45kcal
マルチビタミン+マルチミネラル  5kcal
計50kcal
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摂取カロリー総計  2846kcal
体重63.0kg  
体脂肪率 18.8%

運動:
 ウォーキング  13778歩(6.88km)
 消費カロリー  254.8kcal

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・・・どうなのよ、これって。ここ数ヶ月で稀なくらいバカ食い。
しかしこれには理由がある。
孤独のグルメ」の影響を受けてか(今度詳述します)、夕食に寿司をつまもうと思いふらっと一人で軽くビール飲んだ。「けっこう食ったなあ」と思い、もう少しお酒が欲しくなったので、以前同僚Sさんに教えてもらった某立ち飲みで煮えるかーと決め、板わさをアテに日本酒をちびちび開始。
そこまではよかった。ここ卵焼き甘すぎるなーとか、誰も居なくてひっそり静まりかえっており気持ちいいや、とか、そういう久住昌之なモノローグを胸中でフツフツとしていたところ、初老のおじさんが入ってきた。
カウンターのおばさんを相手にちょっと喋っているのを横目で見ながら俺は、まあそれもどうでもいいやそろそろ帰るかー等と思っていたところへ、そこのおじさんが
「あのなあ、このへんでなんぞラーメン屋ないかなぁ?」
となにか関西弁で俺に振ってきた。観光客らしい。話を聞くと徳島からわざわざ列車旅行でここまで来たとの事。一人旅だとか。取り敢えず東北にするか北海道にするか迷った末にふらっとここ札幌まで足を伸ばしたと言う。行く先を決めずに旅行か。優雅である。
見るからに実直で半白の髪、日焼けして小柄ながらガチムチ、温和な表情と造作。名はヨシダさん。米作農家を営んでおられるとか。ほー。俺に「青春18きっぷ」と「北海道全線フリーパス」というのを見せてくれた。
「そんでなあ、明日は富良野でも行こ思うねん」
「でも今時分はあそこ何にもないですよ(当然)、畑に雪積もっとるだけですよ、旭川とか帯広にしたらどうスか?」
「うーんそうやなあ、本当は釧路とか網走にも行こ思たけど、それもちょっと時間ないでなあ」
以下省略。
そういえば四国の人と喋るのは初めてだ。なにかこう、TVで芸人の喋るえげつない大阪弁(というか岸和田訛りなのか?)と違って随分柔和な感じ。ちょっと落ち着くのだ。
そうこうするうち店のおばさんと俺で「近場で美味いラーメン屋はなにかないか」というお題でしばし検討。
しかしこの札幌駅界隈ってまともなラーメン屋無いんだよね。もっと郊外のがいいと思うけれど、このヨシダおじさんはもうそろそろホテルに引き上げて明日に備えたいとの事。
で、結論が出ました。
「ESTA10Fの「札幌ら~めん共和国」でどこか適当に入る」
と。ベタベタだが、ここも観光客相手のゆるいチョイスという気もするが、アクセス的には最適と判断。
でその旨を具申した。
そしたらヨシダさんはなにか喜んじゃって
「いやーこんな親切にしてもろて、ほんと嬉しいわぁ、札幌はええですね」
と何か「ぶらり旅情・人情編」的な感銘を受けてしまい、こっちがすまない気分に。
そして大いに気をよくした彼は、俺にバンバン奢ってくれるわけですよ。お酒とかおでんとか
「いえ申し訳ないからいいですよこれでもう充分、あっあっもう結構で」
「ええからええから」
しまいには店のお兄ちゃんにまでやきそばを奢る始末。ホントいい人なんだな。
「まあ、へんなおじさんに捕まったと思って、なぁ」とあくまでもニコニコしてくるので、なんか俺も少しホロリときた。
もう今日はカロリー制限は諦めるか、と思い、有り難くご馳走になった。
しかしそこで終わらない。
「そんじゃそこの「札幌ら~めん共和国」にお連れしますんで」
とヨシダさんをお連れしESTA10Fへ。
地元じゃない方はもちろんご存知ではないでしょうが、この「札幌ら~めん共和国」というのは、ESTAというデパート最上階に、何をトチ狂ったかラーメン屋ばかり8軒だか10軒だかを入れて、妙に昭和30年代なテイストで(「三丁目の夕日」的な)まとめた、なんか・・・ラーメンテーマパークって言うんですか?ちょっと自分からは入らない場所なのですが、まあ取り敢えず便利ではあるし、所謂「名店」とされているものは入っているので、まあいいか、と。
そしたらなにかヨシダさんは更に更に喜んじゃって「ああ~昭和いう感じやなあ、わしの若い頃は健さんに憧れて(略」と、あまりにもツボった反応に、俺はなにか申し訳ない気分に。こんなベタベタですいませんと。
彼は「地元(徳島)ではトンコツ主体のラーメンが多い」「しかし味噌ラーメンが好き」「所謂東京風ラーメンは好きじゃない」というので・・・ううむ、そうするとベタベタな北海道風がいいわけだな?黄色く太く縮れた麺がいいんだな?濃ゆい系統のスープで、味噌味なのだな?と嗜好を特定。
はい、じゃここか。
と「初代」へ。
「そんじゃ~俺ここで」とお別れしようとすると
「いやーここまで来てそらないでしょ、付き合うてな
と・・・。ああ・・・さっき寿司食った俺だというのに。しかし状況的に断りきれない。
で、またビール奢ってもらった。
「なにかアテ頼もか?」
いや、反射的に「チャーシュー」と答えそうになったものの、俺この段階で既に胃壁になにか不快な圧迫感すら感じているので、謝絶した。
味噌ラーメンは確かに美味かった。 ヨシダさんも満足そう。安心した。
でもさすがに完食できず。死ぬほど気合入れたけれど1/4残した。
で、またいろいろ世間話した。
食い終わりニコニコしているヨシダさんと、ESTA前で今度こそお別れ。
握手求められた。で、また「札幌はええ街やな」とまで言われた。おい俺が札幌代表かよ。そんな・・・。
でもここまであけっぴろげに善意を顕わにされるとちょっと俺も感動してしまい握手を返し
「明日以降もお健やかに楽しんで下さいな、今日はどうもありがとうございました」
と丁寧に御礼を言って、手を振って別れた。
電話番号まで教えてもらい「こっち来る時は連絡してな」とさえ言われたんだけど、まあそこまでは、さすがに。
以上、ぶらり旅情編終了。

そして俺に残ったものはかすかな温もりと、過去数ヶ月最高のとんでもねえ膨満感。く、苦しい・・・。
早くこれを消化しなければ胃壁が破れる~!とウォーキングしながら帰った。

そして、翌日、鬼下痢に襲われた。食い過ぎ・消化不良・胃腸の疲れ。それらが全力で来襲。
まあ体重超過も帳消しになったと思う(泣)。

そして「お酒は人生の選択肢を増やす」というなにか凄く深い洞察がバビーンとやってきたが、いま下腹に力入らなくて考えが纏まらない。いつか形にする。
ああ腹痛と水うんこがつらいよ。

ヨシダさんの旅が楽しくつつがないように祈る。今頃はもう「北斗星」に乗ってのんびり帰途についている頃だろう。

俺も列車旅したくなったな。

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