本日の天ツバ~バカとマシンガン~
今回はコイですよ皆さん。
恋についてですよ、ええ勿論他人の恋愛についてです。
クソ長いので面倒だったらスルーしてくださいな。
Aという男がいます。俺とは面識ありません。
この人はずいぶんナルシスティックな自分語りブログを持ってます。いかにもなタイトルにしたりもしています。
歳は察するに30代にさしかかったばかりのようです。色々こじらせて今に至っているようです。つまりはそういう事。
ブログ内容は、
(以下10行削除)
という、一言でいってたいへん痛いものでした。
ああすごくコピペしたりURL晒したりしたいけれど人としてあんまりなので自粛。
なんで俺はこんなにカチンときているのだろうか。
そして程度の差こそあれ、ネットで自分語りする人はみんな痛いのに(俺も似たりよったり)、なぜ笑ってスルーできないのか。
一生会うこともない他人なのに(それって他人以下かw)。
近親憎悪なのか。
・・・うーん・・・
いや、少しはあるかもしれないが、それだけではないぞ。絶対違う。
なにが俺と違うんだろ。
…俺はこんなに気取ってないぞ?そうか。
少し考えた末、それは「ナルシズムの有無」によるものではないかと思い当たりました。
そんな彼が今回、失恋しました。
これがまた痛くてな。
しかし、その描写の前に、やや時間を戻して、と…。
しばらく前にこんなエントリが。以下悪意に満ちた紹介です。(俺こんな事してたらそのうち地獄落ちるかも)
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某音楽家の新曲歌詞をコピペして、そして熱い賛辞を書いて、体裁としては曲レビュー。
「こんな歌詞っていいよねこんな恋愛っていいよね、判るよオレ判るよ、今こそ判るよ」
「人を好きになるっていつだってこうだよねハハ~ン、この胸を締めつける気持ちって何?(←判って他人に尋ねている)」
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こんな内容。
ならお前、曲レビューなんて書かずに
「恋愛中だぞ嬉しいぞヒャッホウ!二人のために世界はあるの!」
と書けばいんじゃね?とすら思った。俺ならそうするぞ。この根性なしが。
ここからが本題ですよ。
俺がなぜこんなつまらないブログを読む破目に陥ったかというと、ある女友達がしつこくしつこく読め読め読めと俺に無理強いするからなのです。
なぜに薦めるのか?
それは、上記Aの恋のお相手が、この女だからなのです。
彼女がまた、脳内がイイ感じで蛍光ピンクに染まりきっており、「ねえ~アタスィこのまま突っ走ってもいいよね?」等々、愛燦燦なトークを無限に続けるのですよ。もう小牧・長久手の戦いと同じくらい続いた。
「うるさい!俺は小樽マロンコロンとか蒸し鶏を食うのに忙しいんだ!」
とも言えず(長いつきあいなので)、ありがたく拝聴したが正直いって、ジブラルタル海峡とかオリオン座のリゲルとかマコーレーカルキンがトンチで泥棒を撃退する映画とか、それらと同じくらい興味湧かなかった。
でもしょうがない。自分にも覚えがある。こうなったらやや正気に戻るまで他人は我慢するしかないのだ。
で、上記ブログを読んだ。つか読まされた。つまらなかった。
俺は正直に「痛い。つまらん。でもそういうもんだよな。」というと彼女は気を悪くしました。それも当然といえば当然か。
彼がことほど左様に舞い上がっている事が、そしてその対象が自分である事が嬉しくてならないようです。
それも当然かもしれないが、しかし痛い。そしてなんで俺が他人の前戯に付きあわされなければならんのかさっぱり判らじ。(→くされ縁だからだろうな)
しかし!
あの娘の態度が急変硬直化した!(「Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語」大瀧詠一)
あんなに愛しあっていたふたりなのに!(吉岡忍/小西康陽)
彼女はあっさり心変わりした!つか鞍替えした!
愛という名の半減期間はわずか2ヶ月ちょいだ!リアル「ナインハーフ」とはこの事。このビッチ!
悪いけどちょっと笑った。同じ人間なのに全然こいつの思考経路が判らない。
こいつは単に飽きっぽいだけなのになぜか根拠なく自分を一途だとか思い込んでいるので、脳内では美しくパセティックな物語に変換しているであろう、でも割とどうでもいいしーまあやってなさい!と思ったですよ。
そして数週間。俺は久しぶりにAのブログを見た。
どんな恨み言やら、また歌に仮託して言わずもがなの事を言っちゃってるのか?
と思ったら、全然そんな記載が無かった。やや拍子抜け。
全然関係ない話題のエントリが淡々と続いているのみ。
うん?おかしいな?
……
……
そうか!これはアレか?
「答えなしも、また答えなり!」ってやつか。昔『とどろけ!一番』という馬鹿漫画に描いてあったぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A8%E3%81%A9%E3%82%8D%E3%81%91!%E4%B8%80%E7%95%AA
http://my.reset.jp/~mars/btg/ichiban/ichiban1.htm
血涙の続報も書けないのだな?触れたくないんだな?
それも当然か。
そして問題のエントリ削除さえもできないのだな?判るぞ。男としてその気持ちはよく判る。
…でもこんなみっともない事になるんだったら、そもそもアップしなければよかったのに…。
さようならA。俺はあと1年くらいして、もし忘れてなかったらまたブログチェックするよ。
そして、A以前のイベントとしてZ氏という人がいます。俺はちょっとだけ面識あります。
彼女とZ氏とは、周囲では有名なおしどり夫婦(笑)的な位置だったのですが、色々身も心もドス汚れた事情により破綻!
人づてに聞いた話ではZ君は落胆しているそうなので、俺そのうちタイミングをはかって、飲みでも誘おうかなあとか考えています。
さて彼女は今どうしているのか?Aを振って次に行ったはいいがその後はどうなのか?
・・・・・・
・・・・・・
これがまた・・・あっさり次の男Bと同棲(それもスゴイが)1ヶ月あまりで終焉を迎えたそうなのですよ。
電話口の彼女の声がいかにも異様で、俺はブルッとしてしまったよ。
そして破綻のわけは?
彼が
・金にだらしがない
・別に女がいた
・虚言壁あり
からなのだと。
そういう事が発覚する前に、ふたりの結婚話が持ち上がっていたそうなんで、もう何をかいわんや。
身の毛もよだつ破滅だ。
今は彼の家を出て、友人宅に逗留しているんですと。
さすがにこれ聞かされて、俺は思わず落涙したですよ。なんという変化だろう。
しかし、こういう短いスパンの破綻もまた、悲しいことだがこいつの「いつものパターン」なのです。あぁ。
こいつは容貌はかなり美しく、また、その手の「こじらせた」男達への吸引力は物凄いので、あるニッチではとんでもなくモテるのです。馬屋古女王みたいなもんかね。
なのに、なんでこう自ら好んで一番ヒドい局面にばかり行ってしまうのか。
この件ばかりでもなく、話を聞くに、どうも思春期からこっち、ずっと修羅場しかないようなんですよ。うわあイヤすぎる。
それは要するにゆるくて愚かだからなのですが、今までは不思議にもギリギリのところでどうにか事態が収拾されていたので、取り敢えず刺されもせず塀の中にも収監される事もなく(そうなるメは一杯あったのに)なんとかなってきたのです。
しかし、さすがにこれは「終了か?」と思わないでもない。
この局面はちょっとマズい。だってここ3件くらいで、周囲の人間関係はほとんど全部壊れたようだし。人生は焼畑農業じゃねえんですよ?
人の人生なぞどうこう言える俺ではないですが(まさに岡目八目)、あまりにもアレじゃないかと。
さて、そういう修羅場レポ電話を聞かされて俺は
「もう何もかもやめて実家帰ってしばらく静養すれば」
「しばらくおとなしくしてたら」
と言ったのだが、それは嫌らしい。「結婚する」と周囲に大見得を切ったあとだから、さぞかし気まずくつらいと思うのだけれど、しかし場合じゃねえだろ!とも、また俺は思うのです。
でも俺の言う事なんて聞いちゃくれないだろうなあ。それはよく判るのです。キャパ超えると(しょっちゅう超えてる)他人の声が聞こえなくなってしまう性格だし。
ああ、こいつはこうやってあと何回ハズしてしまうんだろう。
周りを傷つけて、自分もフルボッコになって、誰も幸せになれてない。
誰かこいつをひきとってやってくれよ。はまるところへはまったらきっとこいつは落ち着くはずだし、とか。
いや、俺はさすがに御免だが。バカで偏狭だけどいいとこもあるんですよ?と。
こいつの負った傷(半分はみずからのせいだが)を考えると、電話を切ってしばらくしたらなんか悲しくなり不覚にも涙が溢れてしまったですよ。
3 件のコメント:
何というか、何とも言えないと言うか、なんかお疲れ様と言いたくなる話ですね(^^;
ふと昔、主婦友さんが、高校時代の結婚願望の強い同級生(♂)で、時々メールやり取りしてる人が、「俺、SMAPの『らいおんはーと』聞いて感動したよ。俺もこんな結婚がしたい!」と興奮気味にメール送ってきたのに、「だからてめぇは結婚できないんだ!」と一言返信したという話を思い出しました。
あの時の何ともいえない、やりきれない気持ちにちょびっと似てますね・・・(^^;
・・・なんかその後も長々書いちゃったんですけど、どうにもまとまらないのでばっさり削除しました┐('~`;)┌
恋愛ってのは、やっぱ、感覚や感性が違うと、共感できない部分が多いですね。
・・・失礼だがネタとしてはかなり美味しいんですが。
そんな自分と違う恋愛価値観の人の話をただただ聞くのが結構好きで、よく話してもらってましたね~。
私、かなりその恋愛blog読んでみたいですよ。
敬遠してあまり検索した事がなかったけど、久々にランキングとかから探ってみるかなw
おひさしぶりです。形容詞と比喩が炸裂してて大笑いさせていただきました。彼女は気の毒だけど、最後の「バカで偏狭だけど」で大爆笑。まだまだ冒険は続きそうですね。これからですよ。彼女。よくわかんないけど。
お二方の感想があまりにも白黒きっちり分かれたのが、なかなかに示唆に富むなあ~と読み返しておりました。
ではレス。
>がすぱーるさん
正直、俺自身も全然恋愛のスキルなどないので、岡目八目程度の感慨しか持てないわけではありますが、あまりにもハズしているので、さすがに判りましたw。多分「何ともいえないやりきれない気持ち」というのはそれと等質なのだと思うのです。
今回身にしみて思ったのは
「基本的に恋愛中(それがうまくいってるかまずってるのかはともかく)の人は、
相談という形はとっても、他人の話聞く気は全然ない。
要は語りたいだけ、全肯定してほしいだけ」
「限界にぶつかっている人は、その限界ゆえに視野狭窄している」
「したがって、その限界の外で「ここはこうじゃない?」「こうすれば」というアプローチは無効」
「要はこちらの返答はムダ」
という事ですね。身も蓋も無い結論が出ましたw。
あとはそいつに持っている情の深さに従って
「話だけは聞く」←→「スルー」
という選択だけが自分の裁量である、と。ああ、我ながらなんてヒドい事をw。
それにしても馬鹿にならずに恋愛する方法って何かないもんですかね。
自分が他人へ相談するとして、うっすら諦められつつめんどくさそうにレスされるのなんて
そんな屈辱に耐えられませんよね普通?
ちなみに「俺はこんな結婚が~」歌って…なんだろ。
「浪速恋しぐれ(岡千秋+都はるみ)」
「あなた(小坂明子)」
「君はハートのクイーンだよ(あがた森魚)」
を足して4で割ったようなのがいいです。今思っただけですが。
>小魚堂さん
「形容詞と比喩」ねえ~、そんな凝った事を書いたつもりでもないですが、どのへんが引っ掛かったのでしょうか。ちょっと知りたいw。
その後の動向としては、数日して前にも増して身も心も破壊された彼女からまたテンパった電話が来たんですが、そしてさすがに慰めたりもしたんですが、段々そんな自分がアホウに思えてきたりも。
まだまだ修羅の道が続くであろう事ははっきり判りましたw。
・・・ま、確かに冷静に考えると(俺の立ち位置も含め)、ここは笑うとこかなあという気もしてきました。
横山やっさんの性格悲劇に近いものがあるよな~。
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