はい、タイトル通りです。ホントわびしい身の上だわ自分。孤独すぎ。恋人どころか友達もいないという事が改めて浮き彫りになりましたが皆さんお元気でしょうか。まあ偏屈者ゆえ仕方ないです。
以下レポ。
きょう休日だったので昼近くまでダラダラ。最近また過食がちだし、ヒマだし、自宅でくすぶるのもいつもの事で飽きてるし、誰か友人知人を誘ってなにかしようにも時節柄気が引けるし。
なにか独りでできる事はないかとしばらく考えた末に
「そうだ、行けるとこまで歩いて、疲れたら適当に帰ってこよ」
と結論が出た。下半身トレーニングにもなるしカロリー消費もできるし、まあこんなところかも、と。
で、やってみた。
北区某所の自宅を出て取り敢えず札幌駅近くまで到着。東西南北どっちへ向かうか?しばし沈思黙考。
とりあえず西には唐とか天竺とかシルクロードとかエルフの住む国とかあるという話なので桑園方向へ。
札幌競馬場を横目に見ながらJR函館本線線路沿いをひたすら西へ。人影もまばら。いつも持ち歩いているMP3プレイヤに沢山仕込んでいたので退屈はせず。シュガーベイブの「SONGS」とか「解散ライブ」を聴きながら足取りも軽く移動した。気温は-2度。風もなく、この時点まではまあ快適。
さらに西へ。ここからは一直線の道がとんでもなく長く続いた。JR琴似、発寒中央、発寒、稲積公園駅を通過。どうでもいいけど一応市街地にも関わらず、すれ違う人さえまだ五人といない。景色も線路沿いだから、時折行過ぎる列車とか鉄塔とか、線路向かいのビルとか立て看板とかばかり。正直かなり寂しい。
手稲駅前で適当に入ったカフェで小休止。ここまでで歩行距離15.8km。いつもの三倍以上歩いてる。ちょっとすごいぞ。
が、後から考えるとこのへんまではまだ散歩の域内に収まっていたような気が。
このあたりでやめとくか?と熱いお茶飲みながら自問。
いや、まだいける。午後の半ばだし。
・続ける ←
・やめる
そういう事に。この後、前オレ未到の領域へ突入。
線路沿いの道はこの辺りで終わってしまったので、事前に見た地図を思い出しながら「左手の国道5号線に出よう」と、少し左手に折れた。JR稲穂駅近辺での事です。
この辺から周囲の寂れっぷりが物凄い事に。そもそも全然歩行者を対象にしていない(クルマだけ)し、市街地をそろそろ外れてきたので、単にウネウネした道がどこまでも続くのみなんですね。で、うっすらと舗道に雪が積もってるわ、その雪の具合から見ると足跡がまったく無い、と。ここ数日ここを歩いたボンクラは俺一人のようです。そりゃそうだよな。昇り下りの勾配も急になってきたし。真夏ならジョガーもいるんだけれど、なにしろクリスマスだし(涙)。
ちょっと心が折れそうになったので昭和歌謡に切り替え。ヘドバとダビデとかザ・ピーナッツとか中尾ミエとかヴェンチャーズとか、おめでたい系統のを聴きなおも移動。なにか少しハムストリングとか内腿が痛くなってきたがこらえる。ジョギングシューズ履いてきてまだしも良かった。いつものサイドゴアブーツだったらエライ事になっていたであろう。
銭函に到着。ここまでで23km。もうウォーキングという範疇からかなりずれてきたがこれも一興。
バターン死の行進に比べれば大した事ないやあ行軍は時速4kmをキープできれば上等とかいうしなあ等々、なにかどうしようもなく腐った事しか頭に浮かばないので山下達郎の初期アルバムに切り替え。
どうでもいいけど初期達郎の歌詞はなかなか愁いに満ちていて傷つきやすい感じでステキ。「2000トンの雨」とか「迷い込んだ街と」とか最高。後年のリゾートものとは全然違います。こんな大御所にも世をすねていた時期があったのだ。
しかし「メロディーズ」もMP3プレイヤに入れていたのだけれど、こればかりは失敗。時節的に。だって・・・。
話が逸れた。
さてけっこう疲れてきた。道はクネクネのカーブが続き、坂を登ったり降りたり、いやあこれは地図データだけでは判らなかった。そしてここ2時間以上、歩行者が俺以外誰一人いません。寂しすぎる。
標識を見れば張碓町。この辺りの穴場ビーチ(笑)で某元彼女とことのほか甘いデートをした事を思い出し軽く死にたくなるものの、レモンドロップ食ってこらえた。どうか彼女が幸せでありますように。そして幸せにかまけてそっちに集中して、今後妙なタイミングで電話かけてくるなどという暴挙に及んで俺をふたたび動揺させませんように。そしていつか俺の偏屈が少しでも治ってまた人づきあいに興味が持てるようになりますように、とか神に祈ったがまた話が逸れましたね。どうでもいいか。
朝里町に入ってやっと人里ぽくなってきたあたりで夜も更けてきた。店やGSの灯りにほっとする。
もうそろそろいいでしょうかね?
・続ける
・やめる ←
そういう事に。
さすがに疲れてきたし筋肉痛もはげしくなってきたしもう夜更けだし、そもそも歩く行為自体に飽きてきた事もあり、ここまで来たらどうせだしJR小樽駅まで行こうかな、そうすればなかなかネタとしてもいいなあとも思ったものの、やっぱりもうやめようと決断。
小樽でブラブラする時間を考えてもっと早く出立すればよかったてのは後智恵以外のなにものでもない。
えてして世の中こんなものだーな。
この時点で歩行距離は30km超え。登山を除けば生涯で一番歩いたぞ。なんの自慢にもなりませんが。
しかしやめて帰ろうにもどこの駅からも遠いときた。色々どうでもよくなってきたので諦めてタクシーを拾って小樽築港駅へ。バカである。
以下、駅からは月並にJRで帰宅。
帰途、車窓からこれまで踏破した道のりを眺めていたが、40分少々で全て通過してしまい、はなから判っていたものの若干複雑な気持ちに。8時間くらいは歩いた道のりだったんだけど。
帰宅して「キョリ測ベータ」で経路にチェック入れて計算させたところ
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歩行距離 57220歩(34.33km)
消費カロリー 2528kcal
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と判った。スゲエぞ。愚かしくも輝かしい自己記録を達成。物好きで孤独な人にしか薦められない行為だが、人間やればできる!
と強いてポジな捉え方をしてみた。
しかしリアル知人にはこんなボンクラな事をしたなんてさすがに言えないなあ。
メリークリスマスでした。もう寝る。
Silent night, Holy night
静けきこの夜 聖なる夜
All is calm, All is bright
すべて鎮まり、光明るく輝けり
Round yon Virgin Mother and Child
聖母と御子いますところ
Holy infant so tender and mild
優美なる、汚れなき聖きみどり児よ
Sleep in heavenly peace,
至上の安らぎに包まれ眠り給え
Sleep in heavenly peace
至上の安らぎに包まれ眠り給え