ブラッド・ミュージック(グレッグ・ベア)早川書房
初読。普通でした。ガツンと来ませんでした。まことに申し訳ない。
あと全然サイバーパンクじゃありません。なんでそういう括りなのか判らじ。
デヴィッド・ボウイの「ムーブメントじゃなくて各々のバンドを見なきゃ駄目さ」という名言を思い出した。
「80年代の「幼年期の終わり」と評され未来の古典と早くも」そういう評価か。
・・・すまん、そうは思えない。
主人公かと思ったヴァージルの変貌のあたりで「おおっこの趣味の悪さは「ザ・フライ」みたい」と思ったもののあっさり(自粛)、その後は群像劇に。ああ、そういう事なのかと思った。このあたりで小松左京の一連の長編をちょっと思い出した。「継ぐのは誰か」「ゴルディアス」とか。
あと(自粛)が語り手になるのは「電気羊」がやっちゃった手法だから1回限りの奇手だとも思う。
グレッグ・ベアはとんでもなく頭の良い人だと思うけれど、この人のヴィジョンからすると、科学の裏づけが無くとも大丈夫なFTのほうがいいんじゃないかとさえ思った。つまり何かというと
「「無限コンチェルト」は本当に本当に素晴らしかった」
「「蛇の魔術師」どこにも売ってなくて探し疲れたよ俺」
以上。
ホントこんな傲慢な物言いばかりしてると俺いずれ刺されると思う。いろんな分野の原理主義者に。
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