たまご（80kcal）の中の欲望

昔、「宝島」誌で北沢夏音とドギー・ドッグ・ディーの記事を読んでその足でクルーエルの「Blow Up」を買いに行って以来
「僕がやりたかったのは…こんなバンドだ！」（←このコピー贋作）
と（以下中略）、この系統は今痛いという事は百も承知だがどうしても捨てられないセンターラインとして俺の軸があるわけですよ。

で数年前、ヤングアニマルで「デトロイト・メタルシティ」の連載が始まり、当初は好きで堪らず会う人毎にＤＭＣを推していたのだが、コミックス3巻あたりでけっこう飽きていた。以来流し読みだけ。
そして今映画化されけっこう売れているらしいッスね。
で、妹ワニータが観て
「ヤバイです本当に面白かった。観るべき！カジくんの仕事すげえよ！」
と興奮気味のメール送ってきたのが数日前。
ほほー。
という事で一応仕込んでみた。

俺はデスメタルは疎く割とどうでもいいのだが（ハードコアと区別できない）、ＤＭＣよりテトラポット・メロンティや根岸ソロ曲の方が自分の趣味に合うなあとか思っていた。
なにしろ「サジ君」も出ているし。彼の初登場時には吹いた。
名誉毀損ギリギリじゃないか…でも加地「一生ゴスでいると誓った」秀基氏本人は、これを読めば怒るよりむしろウケるのではないかとちょっと期待していた。
根岸君の「オシャレ」感は明らかに色々間違ってるし、所謂いにしえの「渋」を肴に笑うという罪のないものだからして、ここで怒るようでは男が廃りますよ！笑わな野暮ですよ！と勝手に思っていた。
そもそも描写されているところのDMCって全然デスメタルじゃないのでは？
もしかしたら生真面目なデスメタルファンはDMCの描写を苦々しく思ったりもしているのかも。

そういえばコミックス1巻刊行時、
「次巻の帯にカヒミとかカジ君が推薦文書いたら凄くイイのにな、そしたら凄く笑える…やってくれないかな」
等とちらと考えたりもした。いま思い出した。
そして！
映画化されたＤＭＣにカジ君が曲提供しているというではないか！
やっぱり器デケエよ。ポスター観たら右端に出ているし。カメオ出演までしてるのか！
クーッ判ってらっしゃる！！
「ベルベット・ゴールドマイン」でデヴィッド・ボウイが協力をすげなく拒否したのとは真逆の位置。絶対こういうシャレを判る人だと信じていたよ！！
最高なり！


で、これですよ。
甘い恋人 ~for the movie~♪根岸崇一・Song By カジヒデキ 【PV】


こ・・・これは凄い！大幅にマジである。
本当に曲がいい。
そして「あの時期」のスウェディッシュポップの音だ。焦った。
これまかり間違ったら、当時を知らない若年層に普通に売れてしまうのではないかと。
しかも名義が「根岸崇一」。あまりにもツボを得たディレクションにわたくし感服しました。「サリーマイラブ」もやってくれてるのかなあ。

俺は映画ＤＭＣ映画観る事にした（公約）。
まーデスメタルはどうでもいいけど。

で、もう一個。
その当時俺が宅録で作ったウォシャレな曲を勢いで今アップしますよ。これですよ。クネクネしてますでしょうかどうでしょうか？俺の声だけはアニエスボーダー（体脂肪率7%）だぜ！
ロボショップマニアには勝ってると思いますよ（暴言）。
よかったらお聞きくださいな。