ワイルド・ワイルド・サマー
夏ですね。ビーチでゴーゴーですね。というわけでもないですが、デビュー以来18年も経って(!)いまだにしつこくしつこく好きで聴いているフリッパーズ・ギターについて。大丈夫か俺。
今この瞬間も起きぬけにEBTGの"Walking Wounded"聴いてるし。ああ。渋の呪縛からいつ解き放たれるんだ自分。まあいいけど。早くも話が逸れた。
日産マーチTVCMの挿入曲に「恋とマシンガン」のなんだかよくわからないインストカヴァーが起用され、「海に行くつもりじゃなかった」「カメラ・トーク」のリマスター再発が行われ、ミュージックマガジンで特集が打たれたりたのが昨年だったか。そこから怒涛の再評価か!と思ったらそうでもなくてシュルシュルと終息した感もある2006ポリスター大作戦。需要があるのかないのか微妙すぎる。
結局のところ日本のポップ音楽史上、「はっぴい」「ティンパン」「シュガーベイブ」「ナイアガラ」「YMO」に続くイノベーションだったという評価に落ち着いたみたいですね。取り敢えずよかった。よかったんだか。
インパクトがでかかっただけに後続も多かった。ちゃんとした人(曽我部とか中田ヤスタカとか)もいますが、首を傾げたくなるような人も多いのが特徴です。イズミカワソラとかロボショップマニアとかな。後者はその昔俺もカセットEP買ったりして「畜生だまされた!このパチモンが!」と窓から放り投げたりしたものです。ケッ!「APC着たゆず」じゃねえか!金返せ!などと10年前の500円の事でまだむかついている自分は本当にアヌスが狭いよ。また話が逸れた。
3年ばかり前だと思うのだが「テトラプルトラップ」という反則ギリギリのバンドがあった(今はリーダー格の人の後継ソロプロジェクトのはず)。最初笑ったが、その後のメンバーの動向が、もうメタ批評な域に達しており、俺は「これはひょっとして凄い事なのかも」と考え始めた。だって【最初バンド編成→その後メンバーの交通事故をきっかけにデュオに→さらに後に、ツアー中に突如解散】だもの。それを企画ものじゃなくて本当にやってるのだもの。ラトルズより徹底しているかも。数あるフリッパクリの中でも、こういう方法もあったのかと思い「やられた」と思った。
さすがに金出して音源買う気まではしないけれど、俺はYoutube等で映像を見て時々笑っております。
彼らの代表曲「Filmcut100」が落ちていたのでメモがてら貼ってみます。これ。
深津絵里の画に合わせるというあたりが絶妙。投稿者はほんと業が深いよなあ。
YTに「恋とマシンガン」まんまの曲もあったがもう消えているみたい。検索ヒットせず。
それにしても「Filmcut100」凄いなあ。要は「フリッパーズのBPM140くらいの曲全部」がここに入っている。
つまりアズテック・カメラ系の楽曲はすべて。
イントロは「午前3時のオプ」。リズムギターは「恋しているとか好きだとか」「偶然のナイフ・エッジ・カレス」。音像とミックスは1stアルパムのもの。ドラムブレイク部分は「バスルームで髪~」。意外にも「さようならパステルズ・バッヂ」ぽい部分は無し(なんでだろう)。
今また聞き直したら普通にいい曲だと思った。
ある意味、フリッパーズが好きで堪らないバンドの究極の目標。ただこれをやってしまうともう後が無いという両刃の剣。
ヴォーカルの小山田似具合はすげえ。ラブライフを最初に聞いた時もたまげたがそれ以上だ。
ロボショップ某よりは歌詞が甘くなくて好感持てます。
そして今日思い当たったが「デトロイト・メタル・シティ」に出てくるやられ役ポップバンド「テトラポット・メロンティ」のネーミング元ネタがこれだと気付き、またやるせない気分に。サリーマイラブ。
俺は、往年の「ソリトンB」での「コーヒーミルク・クレイジー」高野寛弾き語りカヴァーの方が好きかな・・・。
って比較になってませんが。まあいいや。
1 件のコメント:
自己レス。
この"Filmcut 100"のイントロは、本家本元"Haircut 100"の代表曲にしてデビュー曲"Favorite shirt"のそれだという事をたった今気付いた。そう思って聞けばそれ以外に考えようも無いくらいあからさまな引用なのだけど、ああ。俺って修行足りないわ。
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