昨夜のこと。
岡田斗司夫氏が
GYAOのある番組に出演する旨を
オフィシャルブログ告知で知った。
俺は、岡田御大の論説を、これまで本でしか知らなかった。BSマンガ夜話、アニメ夜話も見たことがない。話術の大家として名声高いアレを(「東大オタキングゼミ」等で)ついに体験できるのでしかもリアルタイムで!と軽くドキドキした。
そこで、今までネットTVなぞなにも興味なかったのにエイヤッと思い立って登録。23時からのGyaOジョッキーというものだとか。10分ほど前からログインしてぼんやりとストリーミングを見ていた。
いやあ、緩い空気だこと。意図的なものだろうけれど深夜TVをもっとグタグタにしてような感じ。素人のネットラジオやポッドキャストと、ノリはそれほど変わらない。
定刻から10分近くも押してようやく岡田御大登場。静止画ではその激甚な痩せっぷりを確認していたものの、動く姿を見て改めて驚いた。まさかこの人の頭骨の形が皮膚越しにわかる日が来るとは。頬も順調にコケている。肩が鋭い輪郭になっている。腕が細い。手首のゴリゴリ感がはっきり確認できる。胸も背中も肉が薄い。これがあの岡田斗司夫なのか。ヤクト・ミラージュ降下を見たソープいうところの「信じられないものがいる・・・」という感じですよ(オタク的形容を使ってみました)。
このGyaOジョッキーはチャットも同時進行で、ウィンドウの左側にストリーミング映像、右側にチャット窓という構成。視聴者は映像を見ながら出演者のコメントにレスしたり、質問したり、チャットメンバー同士で会話したりする事になっている。スタジオにノートPCが置かれ、このWEBページが開かれているらしい。出演者はチャットを見ながらリアルタイムでコメントに返答したり質問に答えたり。インタラクティブと言って言えなくもない。まあネットラジオではよくある形式です。俺もまたチャット窓を注視していたのだが、岡田氏が登場するや否や、またたくまに「痩せてる!」「すげー」等々の驚きのコメントが瞬く間にとんでもない数になり、ほんの数秒で何画面分もスクロールする様には笑った。
以下、記憶をたよりにその場の話題を少々。
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つかみは「私は標準語と大阪弁のどちらでも喋りますが、対談ではなくこうした一人喋りだとどうしたらいいか」等々。結局標準語を選択。しかし興が乗ってくると端々に大阪弁が。お笑いの人のどぎつくあざとい調子ではなく柔らかい感じで好感持てました。
次にGYAOの提供元USENの台所事情について。なにか非常に苦しいという事は判ったが、本日GYAO登録したばかりの素人の俺にはちょっとわからないネタだった。が、チャットメンバー(おそらくこのGyaOジョッキーの常連ばかり)は湧いている。
そしてオタクを売りにする芸人の格付けについて。俺はよく知らないが一年戦争を講談仕立てで語る人とか、連邦軍の制服で一人コントをやる人を時々見かけるが、そういうのが最近増えているのだろうか。TVを全く見ない俺にはよく判らない世界だが。取り敢えず土田とかいう人がオタクとしては胡散臭いのは判った。
俺少しはTV見るべきかなあ。時流が全然判らない。
「大日本人」の感想。意外にも好意的だった。「巧くはないしいい映画ともいえないが、面白い」との事。
次にチャットメンバーに向かって「皆はオタクが付き合う彼女としてはどんなのがいい?」と質問。しょこたんとかみやむーとか、割とありがちな返答ばかり。まあ咄嗟に出るのはそういうところだろうね。
そしてGyaOジョッキーのレギュラーらしい蘭ちゃんとかいう女性が乱入しグダグダになってタイムアップ。
ダイエットについての情報はごく少なかった。「世界征服」については皆無。
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こんなところ。
そしてこの放送で一番ガツンときたのは「説得力より納得力」という深いお言葉。まったくもって同感。
それにしても岡田御大の持つ「納得力」の高さは尋常ではない。
処女作「僕たちの洗脳社会」そのまま。今となってみると、あれは「オレの洗脳力(=納得力という事だよな)はとんでもないぞ」という宣言にすら思える。
放送終了後、GYAOのほかのコンテンツはどんなのかなーと軽く流しているとアニメで面白そうなものがあった。
竹宮恵子の「地球へ・・・」がリメイクされていた。驚いた。
好きだったなあ当時。もうコミックス全巻買いましたよ。あれは映画化された折のブームの時だ。
これについても色々思うことはあるが長くなるので略。
さて
今回のバージョンは・・・週一TV放映しているのか4月から。全然知らなかった。
もう放映開始からけっこう経っている事もあり、話がかなり進展している。ううう残念だ。
当然ながらアーカイブなど無いので、もうどうしようもない。今回は「ナスカの子」という事だった。
という事は第3部序盤か。トォニィ出生と、サムとの悲しい再会か。
・・・見ると、やっぱりそうだった。細かく話を膨らませているせいか原作にはない描写が目立つ。
ゼル長老の頑固振りがアップしていたり、おヤエさんがなぜかミュウだったり、黒人のミュウが居たり、キースが「既にダウンロードしてあります」と(!)喋ったり、宙にデスクトップを表示したり(こういうのって「JM」以来、映画では割と多いインターフェイスだけれど「未来のコンピュータ描写」としてはこれはかなりモデラートな表現だと思った)、サムがなにか後催眠をかけられていたり、なにやらアタラクシアでの回顧シーンでジョミーとサムとのやおい的友情のシーンが挿入されていたり、いろいろあった。が、不快感はない。現代的な意匠がいい効果を生んでいると思う。まあ俺の場合、「名作リメイクの評価基準がデビルマン映画」だから、何を見ても「ほほー」とそれなりに納得してしまうからかもしれない。「あれはちょっとね」と低評価の古参ファンも多いはず。
・・・・ソルジャーブルーの補聴器ヘッドフォン(インナーイヤーには、さすがに出来なかったと思われる)が
何故か斜めになっていたり、妙に全員の造形が今時の少女漫画みたいだったり(・・・いやむしろCLAMPから始まる流れか?)するあたりは軽く納得しにくかったりもした。
あと、鳴きネズミに名前がついたり喋ったり、ミュウの巨船に「シャングリラ」という名前がついていた。この辺りにも軽い驚きが。
あれこれ言いましたが、やっぱりやっぱりSF大作はいいなあ・・・。この調子でひとつ「11人いる!」もリメイクお願い致します。何卒。是非。
これからは毎週見ようと思った。
それにしても第2部のキースとシロエのせつなくやるせないエピソードを見逃したのが悔やまれる。
あと「ふしぎの海のナディア」第1話を見た。意外にも初めて。当時は一番オタクから距離を置いていた時期だったので完全にスルーしていた。今はガイナックスの古典扱いなのか。この時に岡田御大はまだ居たのかな?それとももう去っていたのか?判らん。
GYAOけっこう面白そう。バラエティにもなかなか面白いのが多そうだった。今度チェックしよう。